開発物語

  • DEVELOPING

BNT-801W(第72号商品)

現在、弊社では8インチのタブレットを開発しています。
BNT-700K、BNT-710、BNT-71W、BNT-791W(1G/2G)、BNT-1061Wに続く、第6代目のタブレットです。
型番はBNT-801Wとなります。(2018年6月14日)

 

コンセプト

タブレットのある生活を広めるために普及版タブレットを開発しています。
普及するためには「標準」「安定」「改善」が重要な要素だと考えています。(2018年6月15日)

<タブレットの構造>
タブレットは4つのレイヤーで見ることができます。(2018年6月18日)

  • layer1

<主な仕様>
BNT-801Wの主な仕様をご紹介しましょう。
通信レイヤー:Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.1
PCレイヤー:OSはAndroid 8.1、CPUはMT8163、RAM 2GB、ROM 16GB
電機レイヤー:液晶は8インチ1280×800画素、電源端子はUSB Type-C
機構レイヤー:筐体はプラスチック、スイッチはメンブレインスイッチ

<液晶サイズ>
液晶サイズは今回8インチを選びました。
これまで7インチのBNT-71Wや7.9インチのBNT-791Wを発売して好評をいただきましたが、
8インチはタブレット市場で主流のサイズなので、安定供給の面でより安心できます。

なお、液晶サイズは有効表示領域の対角の長さ(cm)を2.54で割ってインチで表したもので、
8インチ液晶の対角の長さは約20.3cmになります。
(2018年6月19日)

<電源端子>
BNT-801Wでは電源端子としてUSB Type-Cを採用しています。弊社は電源端子の改善に力を入れてきました。
これまでお客様から端子破損による修理依頼が多く寄せられてきたためです。
BNT-71WではmicroUSB端子にケーブルをしっかり奥まで差し込めない構造ため、お客様が斜めから挿入しやすく、
端子を破損しやすい問題がありました。
BNT-791WではmicroUSB端子とケーブルが隙間なくしっかり差し込めるようにしました。
ただし、microUSB端子は裏表があり、向きを間違ったまま無理に差し込んで破損してしまう問題は残りました。
そこで今回USB Type-Cを採用しました。端子に裏表がなく、どちらの向きでも差し込めるので、この問題を解決できます。

  • USB_71w
  • USB_791w
  • microUSB
  • USB_Type-C

(2018年6月20日)

<OS>
OS(Operating System)はタブレットのコアのソフトウェアです。
弊社タブレットではBNT-700KでAndroid 4.2.2、BNT-710でAndroid 4.4.2、BNT-71WでAndroid 5.1、
BNT-791WでAndroid 6.0を採用してきました。BNT-801WではAndroid 8.1を採用しています。
Android OSは定期的にバージョンアップが行われており、カーネルやシェルの改善によって
ハードウェアをより快適に、効率的に動かせるようになっています。
(2018年6月21日)

 

第一試作機

案を形にすることが開発と思っています。5月23日にBNT-801Wを企画して以来、1ヶ月を経て本日、待っていた第一試作機が到着しました。
これから外観、部品、性能、品質の試験・評価を行いたいと思います。

  • BNT-801W_front_ss
  • BNT-801W_back_ss
  • BNT-801W_parts_ss

(2018年6月21日)

<試験・評価>
1)外観
外観はデザイン、素材、色に分けて評価しています。デザインは図面通りに仕上がっており、素材はABS樹脂、色は白です。
USB Type-C端子の穴の位置に若干のズレが見られましたが、量産試作(Pre Production)までに改善します。

  • back
  • internal

2)部品
部品はコアチップと主要部品に分けて評価します。コアチップであるCPUは台湾MediaTekのMT8163を使用しています。
タブレットの主要部品は液晶パネル、電気回路基板、バッテリーであり、現在これらの資料を要求しています。

  • bnt801w_CPU

(2018年6月25日)

3)性能
性能は大きくハードウェア、ソフトウェア、システムに分けて評価します。
ハードウェアは機構や電源、ソフトはOSやアプリ、システムは入力、出力、処理、通信などに分類して評価します。
試作機を評価した結果、システムの出力にあたる液晶の明るさとスピーカーの音量に改善の必要があり、量産試作までに改善します。

  • evaluating

(2018年6月26日)

4)品質
品質は性能の安定性を示すものです。主に部品、テスト、ユーザー体験、安全性で見ています。
部品は現物と資料で確認し、信頼性テストは量産の前に高温、低温、落下、端子の挿抜などを行い、
ユーザー体験は社員が普通に使って評価します。安全性は主にバッテリーなど電源関係を確認します。
(2018年6月27日)

<起動画面>
最初の起動画面は、弊社のロゴと、その下に「POWERD BY Android」のロゴを置きました。
ホーム画面のアイコンは左からGoogleアプリ、Oアイコン、設定、Playストアとなっています。
GoogleアプリはGoogle社が推奨するChrome、YouTube、Googleマップなど10個になっています。

boot

(2018年7月4日)

<部品メーカー>
液晶パネルは中国BOE Technology Group製です。BOE Technology Groupはスマホ、タブレットやパソコン用
の分野で大手の液晶パネルメーカーで、BNT-791Wでも使用したことがあります。
RAMはアメリカのメモリ大手Micron Technology社の一部門であるSPECTEK製です。
DDR III方式の2GB RAM「SU512M32V01MD2LPF」を使用しています。
ROMは中国Longsys Electronics社製です。16GBフラッシュメモリー「NCEMAD99-16G」を採用しています。
容量は32GBと異なりますがBNT-1061Wでも同社のフラッシュメモリーを使用しています。
※生産状況によって部品が変わることもありますが、その時は事前に確認します。
(2018年7月9日)

<ファームウェア1>
弊社の要望を反映したファームウェアが届きました。
OSはAndroid 8.1で動作に問題はありません。
アプリは下表に示したGoogleの標準アプリ10個と弊社が選んだお客様がよく使われる16個のアプリをテストし、
問題なく動作しました。

・Googleの標準アプリ

Google Chrome Gmail Googleマップ
YouTube Googleドライブ ハングアウト Googleフォト
GooglePlayミュージック GooglePlayムービー&TV    

・弊社が選んだ16個のアプリ

Netflix Amazonプライム・ビデオ Facebook Twitter
Instagram LINE モンスターストライク パズル&ドラゴンズ
ディズニーツムツム Kindle SmartNews Amazonタブレットアプリ
楽天市場 Yahoo!JAPAN Yahoo!天気 Yahoo!乗換案内

UIは起動画面やアイコン配置は要望通りです。壁紙は少し調整が必要ですが、量産試作までに改善します。

  • home1
  • home2

(2018年7月17日)

<システムの検証>
システムは6つに分けて評価します。
電源:充電、放電、スリープ
入力:タッチパネル、マイク、カメラ
出力:液晶、スピーカー、ヘッドホン端子、HDMI
記憶:RAM、ROM、SDカード
処理:処理速度
通信:Wi-Fi、Bluetooth、GPS

 

第二試作機

7月21日に第二試作機が到着しました。弊社のロゴを印刷した量産に近い試作機です。

  • 2nd_prototype_front_sss
  • BNT-801W_rear_with_O
  • 2nd_prototype_terminal_ss

(2018年7月23日)

<ファームウェア2>
ファームウェアが7月20日に第2版が到着しましたので、第二試作機に組み込んでハード、ソフト、
システムの面から検証しました。
1.ハード
  USB Type-C端子の穴の位置ズレが改善し、ハードの問題は解決しました。
2.ソフト
  ①Chromeアプリでホームページ設定に問題があります。
  ②日本語入力アプリをGoogle日本語入力からGboardに変更します。
  ③UIではタブレットを水平にした際の壁紙表示に問題があります。
3.システム
  ①出力ではスピーカー音量と表示が一致していない問題があります。
  ②処理速度では実使用とAntutuベンチマークの結果から操作速度の改善が必要と判断しました。
上記問題の改善を7月24日に要求しました。

<ファームウェア3>
7月30日に完成したファームウェア第3版を検証しました。
1.ソフト
  ①Chromeアプリのホームページ設定は修正されました。
  ②日本語入力アプリはGboardに変更になりましたが、初期設定時の日本語入力に問題があります。
  ③壁紙表示は修正されましたが、回転時の表示の乱れを修正する必要があります。
2.システム
  ①スピーカー音量と表示が一致するようになりました。
  ②操作速度が改善しました。
(2018年8月2日)

※ファームウェアとは
①概念
 電子機器に組み込まれたハードウェアを制御するためのソフトウェア。
 ソフトウェアをROM等にあらかじめ書き込まれた状態で機器に組み込んだもの。
②語源
 firmware:firm(固定した)+software(ソフトウェア)

<ファームウェア3追記>
Gboardは必ずWi-Fi経由で日本語辞書をダウンロードする必要があり、Wi-Fi環境がないユーザーは
日本語入力を使えない問題があったため、日本語入力アプリは最終的にGoogle日本語入力にしました。

<取扱説明書>
取扱説明書が完成しました。
全体を「はじめに」「ご使用前に」「タブレットを使う」「各種設定を行う」「外部機器と接続する」
「お客様サポート」の6つに分け、わかりやすさに配慮して作りました。

  • manual1
  • manual2
  • manual3

(2018年8月8日)

<ファームウェア4>
8月10日にファームウェア第4版が到着しました。
残っていた壁紙の回転時の乱れは修正されました。
全般的に再度確認し、問題がなかったため8月11日にファームウェアを承認しました。
(2018年8月8日)

 

信頼性試験

信頼性はアイテムが与えられた条件、規定の期間中、要求された機能を果たすことができる性質です。
信頼性テストは大きく「機能試験」「長時間試験」「負荷(物理的、温湿度、電気的)試験」に分けています。
BNT-801Wは社内と社外で信頼性試験を行いました。

<社内テスト>
社内テストでは以下の長時間試験と負荷試験を行いました。
【長時間試験】
・YouTube連続再生5日間:合格
【負荷試験】
・ボタン(電源、音量ボタンの押込300回×3):合格
・端子(USB Type-Cの挿抜300回×3):合格
・端子(ヘッドホン、SDカード、HDMIの挿抜100回×3):合格
・機構(衝撃100回×3):合格
・タッチパネル(タッチ300回×3):合格
・ACアダプター(充電中の温度計測×3回):合格
・充放電(放電→充電×3回):合格
温湿度試験や電気的試験、機械的試験などはOEM工場にて行っており、入手次第公開します。
(2018年8月23日)

<社外テスト>
OEM工場では23項目の信頼性試験を行いました。
以下は機能試験、長時間試験、物理負荷試験、温湿度負荷試験、電気的負荷試験の代表的なもので
詳細はBNT-801Wの商品ページにて公表しています。

  • multimedia
    機能試験室温にて音楽、動画、静止画、電子書籍、録音、カメラ、アラーム、センサーなどの正常動作を確認する。
  • high_temp_aging
    長時間高温老化試験+40度の恒温槽内で96時間、最大負荷にて動作させる。
  • drop2
    落下試験製品本体を高さ60cmから液晶面を除く5面に対して落下させる。
  • IO_life_test1
    挿抜試験1kg重の力、30回/分の速度で5,000回(USB)、3,000回(HDMI、SD、イヤホン)の挿抜を行う。
  • temp_cycle3
    温度サイクル試験恒温槽内でー5度にて3時間、その後+50度にて3時間、最大負荷にて動作させる(2サイクル)。
  • ESD2
    静電破壊試験各端子に対し±3KVで接触試験を10回、±8KVで非接触試験を10回行う。

(2018年8月27日)

 

技術適合証明

Wi-Fi 2.4GHz、5GHz、Bluetoothに対する技術適合証明を取得しました。

TELEC

(2018年9月19日)

 

GMS認証

タブレットの開発で最も大きな壁がGMS(Google Mobile Service)認証の取得です。
今回、納期が遅れる原因となりました。現在弊社は全力でGMS認証の取得に取り組んでおり、情報は随時更新いたします。

8月27日にGMSのサブライセンス契約にサインし、8月28日にGoogle社との秘密保持契約を結びました。

GMS(Google Mobile Service)認証を取得するためには主に2つのテストに合格する必要があります。
①CTS(Compatibility Test Suite / 互換性テスト群)
②GTS(GMS Test Suite / Google Mobile Serviceテスト群)
一般的にCTSには約1週間、GTSには約2週間がかかります。
問題が出た場合は修正して再度テストを行うためさらに時間を要します。
8月27日にCTSテストのために5台のサンプルを提出済みです。

GMS_flow_detail

※GMS(Google Mobile Service)について
AOSP(Android Open Source Project)としてのAndroid OSと、Gmail、マップ、PlayストアなどGoogle独自のアプリとサービスの通称。

9月7日、ACC(Android Compatibility Commitment)の契約が終わりました。
現在内部CTSテストを行っており、9月20日には終了する予定です。
GMS認証には一般的な方法と「GMS Express+」という方法がありますが、我々はGMS Express+を選びました。

9月10日、GMSの要求仕様により起動画面が修正になりました。

  • new_bootscreen_BNT-801W

(2018年9月13日)

9月17日に内部CTSテストは順調に通過しました。
(2018年9月18日)

10月15日にGoogle認定機関でのGMSテスト(CTS,CTSV,GTS)に合格しました。
(2018年10月16日)

Google社の最終承認を得ました。
(2018年10月19日)

Google Playの「サポートされている端末」BNT-801Wが掲載されました。

GMS_table

(2018年10月29日)

GMS認定:完了(10月19日に最終確認)

 

生産と納期

この度は9月中旬の発送予定が延期となり、申し訳ございません。
上記の通り10月19日にGMS認証の取得を確認し、既に生産は完了しました。
現在、工場での出荷準備を進めており、11月上旬からお客様に発送できる予定です。
7月6日〜8月30日の先割販売のお客様から順次発送いたします。

GMS_MP_s

(2018年10月25日)

11月6日に先割販売およびご予約のお客様への発送を完了しました。
先割販売のお客様には発送が2ヶ月近く遅れ申し訳ございません。
今後このようなことが起こらないよう開発体制を改善してまいります。
(2018年11月8日)

BNT-1012W(第73号商品)

弊社では10.1インチのタブレットを開発しています。
型番はBNT-1012Wとなります。
現在BNT-801WのGMS認証に全力を傾けておりますが、
その経験をこのタブレットの開発に活かしていきます。
(2018年9月14日)

 

新商品の情報は随時更新していきます。

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